この城について
松山市北条の沖合400メートルに浮かぶ、周囲1.5キロメートルほどの小さな島「鹿島(かしま)」に築かれた海の城の跡です。戦国時代の終わりには、村上水軍の流れをくむ来島通総(くるしまみちふさ)が城主となりました。島は瀬戸内海国立公園に含まれ、今は市営の渡船で気軽に渡れる公園になっています。山頂の展望台からは瀬戸内の島々を見渡せます。
歴史・由来
鹿島城を理解する鍵は、海に囲まれた小島そのものが「城」だったことにあります。
【海に浮かぶ城】
鹿島城がいつ築かれたかははっきりしません。建武(けんむ)年間(14世紀前半)に、この地域の地頭(じとう)だった今岡通任が城を構えたという説があります。島の頂上に主郭(しゅかく)を置き、いくつもの曲輪を連ねた海城で、明応(めいおう)8年(1499年)には記録に名前が現れます。
【来島通総の城】
天正(てんしょう)13年(1585年)、豊臣秀吉の四国攻めのあと、来島通総は風早(かざはや)郡1万4千石を与えられ、鹿島城の城主となりました。来島氏は、瀬戸内海で力を持った村上水軍の一家です。
【城の終わり】
慶長(けいちょう)5年(1600年)の関ヶ原の戦いのあと、来島氏は豊後国(今の大分県)の森へ移されました。主を失った鹿島城はそのまま廃城となります。
【祈りの島として】
島には鹿島神社がまつられ、神功皇后(じんぐうこうごう)が立ち寄って戦勝を祈ったという伝説が残ります。河野(こうの)氏の水軍が出陣や戦勝のときに神前で奉納したと伝わる「櫂練り」は、今も祭礼で受け継がれています。
見どころ・特徴
【城の名残】
山頂の主郭跡には展望台があり、主郭の南西側や二ノ段の南側には石積みが残っています。
【山頂の展望台】
標高約114メートルの山頂からは、瀬戸内海の島々を見渡せます。展望台は「恋人の聖地サテライト」に認定されていて、「幸せの鐘」が置かれています。
【野生の鹿】
島の名前のとおり、古くから鹿がすんでいます。県の天然記念物で、一部は柵の中で大切に飼育されています。
【伊予の二見】
島の西の沖には、玉理(たまり)・寒戸(かんど)という二つの岩が並びます。三重県の夫婦岩に似ていることから「伊予の二見」と呼ばれています。
【周遊船】
4月から11月は、夫婦岩などをめぐる約30分の周遊船「愛の航路」が運航されます。
年中行事・お祭り
【鹿島神社 例祭・櫂練り】例年5月3日
櫂(かい)を持った人たちが船の上で勇ましく舞う、愛媛県指定無形民俗文化財の「櫂練り」が奉納されます。
【伊予の二見 大注連縄張替え】例年5月4日
沖の玉理・寒戸の二つの岩に張られた大きな注連縄(しめなわ)を新しくします。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
指定・選定
瀬戸内海国立公園(昭和31年指定)
築城
築城時期は不明(建武年間に今岡通任が築いたという説あり)。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いのあと、来島氏の転封により廃城
テーマ
絶景武将ゆかり
基本情報
住所
愛媛県松山市北条辻 鹿島
見学時間
島へは北条港から市営渡船で渡ります。
4月から11月は、7時から20時ごろまで、おおむね20分から30分おきに運航しています。
12月から3月は、7時から18時まで30分おきで、ほかに20時の便があります。
運賃(往復)は大人230円、小人・65歳以上120円です(2025年4月時点)。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】JR予讃線 伊予北条駅から北条港の渡船乗り場まで歩き、市営渡船で約3分
【駐車場】北条港側に有料駐車場あり(1台570円)
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
見学記録
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