TabiShiri
文化施設 横浜市中区

三溪園

さんけいえん

この場所について
実業家で茶人の原三溪(はらさんけい)が明治から大正にかけて造営した日本庭園。京都・紀州など各地から移された歴史的建造物17棟(うち重要文化財10件12棟)が四季の景観の中に配置され、横浜を代表する名勝として親しまれている。

歴史・由来

三溪園(さんけいえん)を理解する鍵は、一人の実業家がこの庭園を私物にしなかったことにある。 生糸貿易で財を成した実業家・原三溪(はらさんけい、本名・富太郎)は、明治35年(1902)頃からこの地に庭園の造成を始めた。三溪自身は茶人・美術愛好家としても知られ、京都や和歌山など各地の由緒ある古建築を買い取っては、この地に移築していった。紀州徳川家の別荘だった臨春閣(りんしゅんかく)や、京都・燈明寺(とうみょうじ)から移された三重塔など、今日17棟を数える歴史的建造物の大半は、こうして各地から集められたものである。 三溪はこの庭園を独り占めにしなかった。明治39年(1906)、私邸の周辺にあたる外苑部分を無料で市民に公開し、大正11年(1922)には約20年がかりで庭園全体を完成させた。さらに三溪は横山大観(よこやまたいかん)や前田青邨(まえだせいそん)といった新進の日本画家たちを支援するパトロンでもあり、三溪園は彼らが腕を磨く場ともなった。 関東大震災(1923)や横浜大空襲(1945)で被害を受けたが、三溪の没後、財団法人三溪園保勝会によって復興・保存が続けられ、平成18年(2006)には国の名勝に指定された。一人の実業家の審美眼と公共心が、100年以上たった今も横浜に受け継がれている。

見どころ・特徴

【旧燈明寺三重塔】京都の燈明寺(とうみょうじ)から大正3年(1914)に移された、園内で最も古い建造物。丘の上に立つ姿は三溪園のシンボルとして親しまれている。 【臨春閣】紀州徳川家の別荘だったと伝わる大規模な数寄屋建築。狩野派の絵画や彫刻欄間など貴重な美術で飾られ、近年大規模な修理を終えている。 【聴秋閣】京都・二条城にゆかりがあるとされる楼閣建築で、大正11年(1922)に移築された、三溪園で最後に移された建造物。 【四季の景観】早春の梅、春の桜、初夏の新緑、夏の蓮(はす)、秋の紅葉と、一年を通じて庭園の表情が変わる。桜と紅葉の時期には夜間のライトアップも行われる。
年中行事・お祭り
【観月会】例年秋、名月の頃に開催。 【早朝観蓮会】例年夏、蓮の花が咲く早朝に特別開園。 【桜のライトアップ】例年春、夜間に桜をライトアップして公開。 【朝顔展・さつき盆栽展・俳句展】季節ごとに開催される展示会。 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

作品ゆかり
インドの詩人タゴールが大正5年(1916)に三溪園に滞在して詩作を行ったほか、哲学者・和辻哲郎(わつじてつろう)は三溪園を起点に『古寺巡礼』の旅に出たと伝えられる。
学び・特徴
指定・選定
平成18年(2006)、国の名勝に指定。重要文化財の建造物10件12棟を含む、17棟の歴史的建造物が園内に移築・保存されている。
創設
実業家・原三溪(はらさんけい、本名富太郎)が明治35年(1902)頃から造成を開始。明治39年(1906)に外苑を無料公開し、大正11年(1922)に完成。
テーマ
日本庭園紅葉の名所
基本情報
住所
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
開館時間
9時から17時まで(入園は16時30分まで)

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
JR根岸線根岸駅から横浜市営バス54系統・97系統などで約15分、「三溪園南門入口」下車、南門から徒歩すぐ。横浜駅東口からは8系統・168系統などのバスで約35分、「三溪園入口」下車、正門から徒歩すぐ。専用駐車場あり(正門横。乗用車2時間1000円、以降30分ごと200円)。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

訪問記録

記録を確認中...