この城について
徳川家康(とくがわいえやす)が将軍職を子・秀忠(ひでただ)に譲った後、「大御所(おおごしょ)」として晩年の政治を執った城。天正17年(1589)、家康自身の手で築城。慶長期の大改修を経て慶長15年(1610)に五重の天守が完成したが、家康75歳の死(1616)から約20年後の寛永12年(1635)、火災で天守を失った。
歴史・由来
駿府城(すんぷじょう)を理解する鍵は、徳川家康がこの城に二度、生涯の異なる時期に腰を据えたという点にある。
この地にはもともと、室町時代に駿河国(するがのくに)の守護(しゅご)を務めた今川(いまがわ)氏の館があった。永禄11年(1568)、甲斐(かい)の武田信玄(たけだしんげん)が駿河へ侵攻し、今川氏真(いまがわうじざね)の館は焼失した。
天正13年(1585)、武田氏が滅んだ後に駿河を領した家康が、新たな城として駿府城の築城を始め、天正17年(1589)に完成させた。家康は天正14年(1586)にこの城へ入り、天正18年(1590)に豊臣秀吉(とよとみひでよし)の命で関東へ移るまでの約4年間、ここを居城とした。
慶長10年(1605)、家康は将軍職を子の秀忠に譲り、「大御所」として政治の実権を握った。慶長11年(1606)から駿府城の大規模な改修が始まり、翌慶長12年(1607)7月にはいったん完成した御殿・天守へ家康が入城したが、同年12月、城内からの出火で本丸のすべてを焼失してしまう。その後、江戸城のために用意されていた木材も使って急ぎ再建が進められ、慶長13年(1608)に本丸御殿が、慶長15年(1610)には五重の大天守が完成した。この時期の天守台は南北69メートル、東西63メートルという日本最大級の規模で、江戸城のおよそ1.5倍にもなる。
家康は元和2年(1616)、この駿府城で75歳の生涯を閉じた。遺言により、まず久能山(くのうざん)に葬られ、のちに日光(にっこう)へ改めて祀られている。
家康の死後、城は子孫が受け継いだが、寛永9年(1632)に城主が改易(かいえき)となってからは幕府の直轄地となり、幕府から派遣された駿府城代(すんぷじょうだい)が管理にあたった。寛永12年(1635)、城下からの火事が城内に広がり、天守・御殿の大半を焼失。この天守は、以後再建されることなく今に至る。
明治の廃城令で多くの建物が取り壊されたが、近年は平成元年(1989)の巽櫓(たつみやぐら)、平成8年(1996)の東御門(ひがしごもん)、平成26年(2014)の坤櫓(ひつじさるやぐら)と、本格的な木造復元が続いている。
見どころ・特徴
【巽櫓(たつみやぐら)・東御門(ひがしごもん)・坤櫓(ひつじさるやぐら)】平成元年(1989)の巽櫓、平成8年(1996)の東御門、平成26年(2014)の坤櫓と、本格的な木造復元が進む、現代の城郭復元の代表例。東御門・巽櫓の内部では「駿府の一生」をテーマにした展示が見られる。
【家康公お手植えのみかんの木】紀州(きしゅう、現在の和歌山県)から贈られた鉢植えのみかんを、家康が本丸に植え替えたと伝わる古木。静岡県指定天然記念物。
【徳川家康公像】本丸跡に立つ、大御所時代の家康をしのばせる銅像。鷹狩り(たかがり)を好んだという家康の姿を表している。なお、青年期の竹千代君像(たけちよぎみぞう)と壮年期の家康公像は、JR静岡駅北口の広場に別に立っている。
【天守台発掘調査現場】発掘された慶長期の天守台を間近で見られる、無料公開の現場。南北69メートル、東西63メートルという日本最大級の規模が確認されている。
参拝後は、登呂遺跡、久能山東照宮(家康の最初の墓地)、三保の松原と組み合わせて、家康と古代静岡を堪能できる。
年中行事・お祭り
【駿府城公園の桜】例年3月下旬から4月上旬ごろが見ごろ。園内には約879本の桜が植えられ、4月上旬には「静岡まつり」にあわせて夜桜も楽しめる。
開催日・開花状況・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
指定・選定
日本100名城の一つ。
築城
天正13年(1585)、徳川家康が駿河領有後に築城を始め、天正17年(1589)に完成させた。
テーマ
日本100名城
基本情報
住所
静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1
見学時間
東御門・巽櫓、坤櫓の開館時間は9時から16時30分まで(入館は16時まで)。月曜日(祝日は営業)と年末年始(12月29日から1月3日まで)は休館。天守台発掘調査現場は、これとは別に見学できる。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR「静岡」駅から徒歩約15分。静岡鉄道「新静岡」駅から徒歩約12分。
専用の駐車場はない。東御門・巽櫓、坤櫓への入館料は大人200円、小・中学生50円(3施設共通券は大人360円)。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
見学記録
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