この城について
鳥取城は、鳥取県鳥取市の久松山(きゅうしょうざん、標高約263m)にあった城です。山の上には中世の城の跡、山のふもとには江戸時代の石垣や門が残り、二つの時代の姿が重なっています。
天正9年(1581)に羽柴(のちの豊臣)秀吉が行った兵糧攻めの舞台として知られ、江戸時代には約32万石の鳥取藩・池田氏の居城となりました。
日本100名城(63番)に選ばれ、国の史跡に指定されています。
歴史・由来
鳥取城を理解する鍵は、山の上の戦国時代の城と、ふもとの江戸時代の城という、二つの時代の顔が一つの城跡に重なっていることです。久松山(きゅうしょうざん)にあることから、久松城や久松山城とも呼ばれます。
築城は戦国時代の中ごろ、天文14年(1545)とされ、因幡(いなば)の守護・山名誠通(やまなのぶみち)が天神山城の出城として築いたと伝わります。ただし当時は因幡の山名氏と但馬(たじま)の山名氏が争っており、但馬の山名氏が築いたとする見方もあります。城主がはっきり確認できるのは、元亀年間(1570年から1573年)の武田高信(たけだたかのぶ)からです。
天正8年(1580)、織田方の羽柴秀吉が鳥取城を攻めました。城主の山名豊国(やまなとよくに)は降伏しましたが、その後に家臣たちに追われ、城は毛利方につきました。
天正9年(1581)、毛利方の吉川経家(きっかわつねいえ)が城将として入城し、秀吉は再び城を囲みます。秀吉は城への食料の道を断つ兵糧攻め(ひょうろうぜめ)を行い、城内の食料は尽きて、多くの人が飢えで亡くなったと伝えられます。この戦いは「鳥取の渇え殺し(かつえごろし)」と呼ばれます。
籠城はこの年の10月に終わり、経家は城兵の命を助けることを条件に開城して、自ら命を絶ちました。
戦いのあとは宮部継潤(みやべけいじゅん)が城に入り、関ヶ原の戦いの後の慶長5年(1600)には池田長吉(いけだながよし)が入城して、城を江戸時代の城へ大きく改修しました。
元和3年(1617)に池田光政が入り、寛永9年(1632)に池田光仲(いけだみつなか)と領地を入れ替えました。以後は明治維新まで、池田氏が12代にわたって治め、鳥取城は約32万石の鳥取藩の中心となりました。
明治に入ると建物は取り壊され、現在は天守台、石垣、堀などが残っています。
見どころ・特徴
【天球丸の巻石垣】
文化4年(1807)ごろ、背後の石垣が崩れるのを防ぐために築かれた補強の石垣で、球面のように積み上げた形が特徴です。鳥取市は「国内唯一の球面石垣」と紹介しています。平成23年度(2011)に、江戸時代の補強の姿を再現するかたちで復元されました。
【復元された門と橋】
擬宝珠橋(ぎぼしばし)と、城の正面玄関にあたる大手門(中ノ御門=なかのごもん表門)が復元されています。江戸時代の城の入口の雰囲気を知ることができます。
【石垣と天守台】
山麓の二ノ丸、天球丸などに石垣が残り、山頂の山上ノ丸には天守台があります。二ノ丸からは鳥取市街地を見渡せます。
【太閤ヶ平(たいこうがなる)】
久松山の東にある本陣山に、秀吉が陣を置いた跡が残ります。土塁や堀が良好に残り、鳥取城跡とあわせて国の史跡「鳥取城跡 附太閤ヶ平」に指定されています。
【吉川経家の銅像】
鳥取城で最期を迎えた城将・吉川経家をたたえる銅像があり、「鳥取の渇え殺し」の歴史を今に伝えています。
【桜と紅葉の久松公園】
城跡のふもとの久松公園は、春にはソメイヨシノを中心に桜が咲き、秋には紅葉も楽しめます。
年中行事・お祭り
【桜】例年春。久松公園でソメイヨシノを中心に咲きます。
【鳥取城攻防懐古登山マラソン】例年6月。
【鳥取三十二万石お城まつり】例年9月下旬から10月ごろ。鳥取城跡・久松公園などで、時代行列や火縄銃の演武などが行われます。
【紅葉】例年秋。久松公園で楽しめます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
指定・選定
日本100名城(63番)。国の史跡(鳥取城跡 附太閤ヶ平)。
築城
天文14年(1545)、因幡守護の山名誠通が天神山城の出城として築いたとされる。但馬山名氏による築城説もある。
基本情報
住所
鳥取県鳥取市東町2丁目
見学時間
久松公園は入園自由。ガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」は9時から17時(入館は16時30分まで)。休館日は毎週月曜(祝日の場合は翌平日)、祝日の翌日、年末年始。日本100名城スタンプと御城印は展示館で取り扱い、休館日はまちパル鳥取、鳥取県立博物館、鳥取市役所本庁舎でも押印できます(取扱時間と内容は施設ごとに異なります)。仁風閣の建物は、文化財の保存修理工事のため2023年12月29日から約5年間休館しています。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR鳥取駅から100円循環バス「くる梨」緑コースで約8分、「仁風閣・県立博物館」下車。土日祝は「ループ麒麟獅子バス」で約9分、「鳥取城跡」下車、徒歩約5分。車の場合は鳥取自動車道の鳥取ICから約20分。専用駐車場はないため、周辺の駐車場を利用します。山上ノ丸までは、久松公園から徒歩約40分の山道です。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
見学記録
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