この寺について
戒壇院(かいだんいん)は、福岡県太宰府市(だざいふし)にある臨済宗妙心寺派(りんざいしゅう みょうしんじは)のお寺です。奈良時代の761年に、観世音寺(かんぜおんじ)の境内に設けられた「戒壇(かいだん)」が始まりとされています。
戒壇とは、僧侶が守るべき戒律(かいりつ)を授かる儀式を行う場所です。戒壇院は、奈良の東大寺(とうだいじ)、栃木県の下野薬師寺(しもつけやくしじ)と並んで「天下三戒壇(てんげさんかいだん)」の一つに数えられ、「西戒壇」とも呼ばれました。
本尊の盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)は、国の重要文化財です。
歴史・由来
戒壇院を理解する鍵は、「日本の僧侶が正式な僧になるための儀式の場が、奈良だけでなく九州にも置かれた」という点にあります。
奈良時代、唐(中国)から渡ってきた僧・鑑真(がんじん)は、日本に正式な戒律の授け方を伝えました。754年には、奈良の東大寺に戒壇がつくられています。太宰府の戒壇院の地でも、鑑真が753年に日本で初めて授戒(じゅかい)を行ったと伝えられています。
761年には、東大寺、下野薬師寺、そして筑紫(つくし)の観世音寺に戒壇が置かれ、この三つが「天下三戒壇」と呼ばれました。観世音寺の戒壇は、九州の僧尼をまとめる観世音寺の境内に置かれ、「西戒壇」とも呼ばれました。
その後、観世音寺は平安時代の火災などで勢いを失い、戒壇院も中世には衰えました。
江戸時代になると、福岡藩主の黒田光之(くろだ みつゆき)の命で、観世音寺とともに再建されたと伝えられます。本堂は1680年に再建されたとされています。
1703年には、藩命によって観世音寺から分かれ、臨済宗の寺として独立しました。現在は、博多の聖福寺(しょうふくじ)の末寺です。
奈良時代の戒壇の歴史を受け継ぎながら、江戸時代に禅寺(ぜんでら)として生まれ変わった姿を、いまに伝えています。
見どころ・特徴
【本尊の盧舎那仏坐像】
本堂には、本尊の盧舎那仏坐像が安置されています。奈良の大仏さまと同じ種類の仏さまで、平安時代末期の作として、国の重要文化財に指定されています。
【鑑真ゆかりの菩提樹】
境内には、鑑真が唐から持ってきたと伝わる菩提樹(ぼだいじゅ)があります。6月上旬ごろに花を咲かせます。
【江戸時代の建物】
本堂など4件が、福岡県指定文化財です。江戸時代に再建された建物が残り、静かな太宰府の町並みに溶け込んでいます。
【観世音寺とあわせて】
戒壇院はもともと観世音寺の境内に置かれていたお寺で、いまもすぐ近くにあります。太宰府の「歴史の散歩道」として、観世音寺とあわせて歩くと、古代の太宰府の様子をたどれます。
【御朱印】
御朱印をいただけるとの紹介があります。受付の場所や時間は、事前にご確認ください。
学び・特徴
宗派・寺格
日本三戒壇(天下三戒壇)の一つ・臨済宗妙心寺派・本尊の盧舎那仏坐像は国の重要文化財
創建
天平宝字5年(761年)に観世音寺の境内に設置されたとされる(1703年に観世音寺から独立)
基本情報
住所
福岡県太宰府市観世音寺5-7-10
参拝時間
本堂の拝観は9時から16時です。事前の予約が必要で、拝観料は500円と、太宰府市の案内に記されています。時間や料金は変更される場合があります。お出かけ前に、予約の方法も含めてご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
西鉄太宰府線の五条駅から徒歩約10分、西鉄太宰府駅から徒歩約20分です。太宰府市のコミュニティバス「まほろば号」の観世音寺前バス停で降りると、すぐです。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...