この寺について
青梅市の丘陵にある真言宗醍醐派(しんごんしゅうだいごは)の寺で、山号は大悲山(だいひざん)です。すり鉢のような形の境内を約2万本のツツジが埋めつくす「つつじ寺」として知られています。茅葺き屋根の本堂・仁王門・阿弥陀堂は、室町時代の建物として国の重要文化財に指定されています。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、「塩船」という名前に込められた意味です。
【八百比丘尼の伝え】
寺の伝えによると、大化年間(645〜650)、若狭国(わかさのくに。今の福井県)の八百比丘尼(やおびくに)が、紫金(しこん)の千手観音像をこの地にまつったのが始まりとされます。八百比丘尼は、人魚の肉を食べて800歳まで生きたという伝説の尼僧です。
【行基が名づけた「塩船」】
天平年間(729〜749)にこの地を訪れた行基(ぎょうき)は、まわりを小高い丘に囲まれた地形が船の形に似ていることから、仏が人々を救って悟りの岸へ渡す「弘誓の舟(ぐぜいのふね)」になぞらえ、「塩船」と名づけたと伝えられています。境内がすり鉢のような形をしているのは、この地形のためです。
【室町時代の建物が残る寺】
貞観年間(859〜877)には安然(あんねん)が12の坊舎を建て、寺は大いに栄えたといいます。今に残る本堂・仁王門・阿弥陀堂は室町時代の建物で、本堂の本尊・千手観音は永正9年(1512)に修理されたことがわかっています。本堂を守る二十八部衆の像の多くは、鎌倉時代の仏師・定快(じょうかい)の一門の作です。
見どころ・特徴
【すり鉢の境内を埋めるツツジ】
船の形をした境内の斜面に、約20種類・約2万本のツツジが植えられています。4月中旬から5月上旬ごろにかけて斜面全体が花で彩られ、上から見下ろすと、すり鉢のような地形がよくわかります。
【国の重要文化財の本堂・仁王門・阿弥陀堂】
本堂は室町時代後期の建物で、茅葺き・寄棟造(よせむねづくり)の約12メートル四方のお堂です。仁王門は室町時代末期の茅葺きの八脚門(はっきゃくもん)、阿弥陀堂も室町時代後期の建物で、3棟とも昭和21年(1946)に国の重要文化財に指定されました。
【鎌倉時代の仏像】
仁王門の木造金剛力士立像と、本堂の木造二十八部衆立像は、鎌倉時代の仏師・定快の工房の作とされ、どちらも東京都の有形文化財に指定されています。
【大スギ】
境内に立つ2本の大スギは、高さ約43メートルと約40メートルにもなり、東京都の天然記念物に指定されています。
【平和観音】
境内を見下ろす丘の上には、大きな白い平和観音像が立っています。
年中行事・お祭り
【つつじまつり】例年4月中旬から5月上旬
ツツジの見ごろに合わせて開かれます。期間中には花お稚児行列などの行事も行われます。
【本尊御開扉】例年5月1日から5月3日
ふだんは閉じられている本尊・千手観音の扉が開かれます。
【例大祭(柴燈護摩・火渡り荒行)】例年5月3日
山伏が柴燈護摩(さいとうごま)をたき、その燃えあとの上を素足で渡る火渡りの行が行われます。一般の参拝者も渡ることができます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
千手観音
宗派・寺格
真言宗醍醐派 別格本山。関東八十八箇所霊場 第72番札所
創建
大化年間(645〜650)、八百比丘尼の開創と伝わる
テーマ
花重要文化財霊場・巡礼
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
東京都青梅市塩船194
参拝時間
つつじまつり期間中は8時から開園し、入山料は大人(中学生以上)300円、小学生100円。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR青梅線「河辺駅」から都営バスで「塩船観音入口」下車、徒歩約10分。車の場合は圏央道「青梅IC」から約10分。駐車場は約200台(つつじまつり期間中は1回700円)。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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