この寺について
「こんにゃくえんま」の名で親しまれる浄土宗の寺院で、正式には常光山源覚寺(じょうこうざんげんかくじ)といいます。眼の病を治してくれると信じられてきた閻魔(えんま)大王の像をまつり、老婆が好物のこんにゃくを供えて願をかけた話から、この名がつきました。
寛永元年(1624)の開創で、小石川七福神では毘沙門天(びしゃもんてん)を担当します。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、「庶民の願いを聞き届けた身代わりの閻魔さま」という物語にあります。
寺は寛永元年(1624)、定誉随波(じょうよずいは)上人が現在地に開きました。上人はのちに増上寺(ぞうじょうじ)の第18世をつとめた高僧と伝わります。
物語の舞台は、宝暦年間(1751〜1764)です。眼の病に苦しむ老婆が閻魔大王に祈ると、夢の中で「満願のあかつきには、私の目のひとつをあなたにあげよう」と告げられました。満願の日に老婆の目は治り、閻魔大王の右目は見えなくなったといいます。老婆は感謝のしるしに、好物のこんにゃくを供え続けました。祈願のあいだ、好物のこんにゃくを断っていたとも伝わります。これが「こんにゃくえんま」の名の由来です。
その閻魔像は、鎌倉時代の運慶(うんけい)派の流れをくむ仏師の作と推定される木造の坐像です。寛文12年(1672)の修理の銘があり、右目が黄色くにごっているのは、この伝承にちなむものとして親しまれてきました。文京区の指定有形文化財です。
江戸時代から明治にかけて、寺は何度も大火にあいました。それでも本尊と閻魔像は難を逃れ、東京大空襲でも本堂への延焼はまぬがれたと、寺は伝えています。
見どころ・特徴
【こんにゃくえんま(閻魔堂)】像の高さが約100cmの木造閻魔王坐像で、眼の病を治してくれる閻魔さまとして信仰を集めています。こんにゃくを奉納してお参りする習わしがあり、右目の黄色いにごりは、老婆に目を与えた伝承の名残とされます。
【毘沙門天(小石川七福神)】境内の毘沙門堂に、小石川七福神の毘沙門天をまつります。
【塩地蔵(しおじぞう)】歯の痛みをやわらげる地蔵として知られ、治したい所に塩をつけて祈る習わしがあります。
【汎太平洋の鐘】元禄3年(1690)の銘をもつ鐘です。昭和12年(1937)にサイパン島の寺へ寄進されましたが、戦後は行方がわからなくなりました。のちにアメリカで見つかり、昭和49年(1974)にオークランド市から返されたという、数奇な歴史をもちます。
【文学の舞台】夏目漱石の『こころ』や樋口一葉の『にごりえ』など、文学作品にも登場します。
年中行事・お祭り
【閻魔例大祭(冬)】例年1月15日・16日ごろ。
【施飢餓法要(せがきほうよう)】例年5月。
【閻魔例大祭と文京朝顔・ほおずき市】例年7月15日・16日ごろに閻魔例大祭があり、7月の中・下旬にはほおずき市が開かれます。
【平和祈念】例年8月。
【除夜の鐘の集い】12月31日。
【小石川七福神めぐり】例年1月1日から7日ごろ、毘沙門天の御朱印が授与されます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
阿弥陀如来閻魔大王毘沙門天
宗派・寺格
浄土宗。小石川七福神の毘沙門天の札所。
創建
寛永元年(1624)、定誉随波上人が現在地に開創。山号は常光山。
ご利益
眼病平癒
テーマ
小石川七福神
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
東京都文京区小石川2-23-14
参拝時間
公式サイトの案内では、参拝時間は10時から18時です。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」、都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」から、徒歩約3〜5分です。コミュニティバス「B-ぐる」の「こんにゃくえんま」停留所も便利です。
駐車場の有無は確認できていません。お出かけ前に寺へ直接お問い合わせください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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