この神社について
宇倍神社(うべじんじゃ)は、鳥取県鳥取市国府町にある、因幡国一宮(いなばのくにいちのみや)の神社です。
長寿の神様として知られる武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)をお祀りしています。
延喜式(えんぎしき)に名神大社(みょうじんたいしゃ)として載る古い神社で、鳥取県では唯一の名神大社です。
明治32年(1899)には、全国の神社ではじめて、五円紙幣の図柄になりました。
「お金にご縁の神様」としても親しまれています。
歴史・由来
この神社を理解する鍵は、360余歳まで生きたと伝わる武内宿禰命が姿を消した地に祀られ、因幡国の一宮として、時代ごとの人びとに崇められてきた、という点です。
【武内宿禰命】
公式サイトによると、武内宿禰命は、景行(けいこう)天皇から成務(せいむ)・仲哀(ちゅうあい)・応神(おうじん)・仁徳(にんとく)天皇まで、5代の天皇に仕えた人物です。
わが国で最初に「大臣」の称号を賜った人とされ、「大臣の祖」と呼ばれます。
仁徳天皇55年の春3月、因幡国の亀金岡に「双履(そうり)」と呼ばれる一対の履物を残し、360余歳で姿を消した、または昇天したと伝わります。
本殿の後ろには、その跡とされる双履石があります。
【創建】
公式サイトでは、大化4年(648)の創建と伝えられています。
これは神社に伝わる言い伝え(社伝)で、国の歴史書に書かれた創建の年ではありません。
延喜式の神名帳には名神大社として載り、鳥取県で唯一の名神大社とされます。
明治4年には、国幣中社(こくへいちゅうしゃ)になりました。
【池田家の保護】
鳥取市の観光案内によると、天正9年(1581)の鳥取城攻めで社殿が焼けましたが、寛永10年(1633)に鳥取藩主の池田光仲(いけだみつなか)が再建したと伝わります。
その後も、池田家の崇敬を受けました。
【紙幣になった神社】
現在の社殿は、明治31年(1898)に完成しました。
公式サイトによると、翌明治32年(1899)に、全国の神社ではじめて、武内宿禰命の御尊像とともに五円紙幣の図柄に採用されました。
その後も、大正や昭和の五円・一円紙幣の図柄に、数回採用されたとされます。
拝殿から神門(しんもん)を通して一直線に並ぶ社殿の構成が、図柄に選ばれたと公式サイトは説明しています。
日本銀行の資料でも、武内宿禰が明治22年(1889)の一円券などの肖像になったことが確認できます。
見どころ・特徴
【社殿と神門】
拝殿から神門を通して、まっすぐに社殿が並ぶ姿が特徴です。
本殿は明治31年(1898)の建築で、屋根は檜皮葺(ひわだぶき)です。
神門は大正4年(1915)、透塀(すかしべい)は大正11年の建築です。
本殿、拝殿、神門、透塀の4件が、国の登録有形文化財になっています(令和5年に登録が答申されました)。
【双履石と亀金岡】
本殿の裏手の亀金岡には、武内宿禰命が姿を消したと伝わる跡として、双履石があります。
社紋の「亀崩しの紋」は、亀金岡と、武内宿禰命の長寿にちなむと、公式サイトは説明しています。
【国府神社と徴古館】
境内の国府神社は、もとの宮下神社で、大正7年に周辺の6社を合祀しました。
徴古館は昭和38年の竣工で、県指定有形民俗文化財の「宇倍神社御幸祭祭具」などを収めています。
【麒麟獅子舞(きりんじしまい)】
例大祭では、国指定無形民俗文化財の麒麟獅子舞が奉納されます。
4月20日の宵宮、4月21日の例祭、御幸祭のお旅所神事で見ることができます。
【長寿の神とお金のご縁】
武内宿禰命は、「日本一長寿の神さま」として親しまれています。
公式サイトは、「お金にご縁の神様」として、商売繁昌を願う参拝が絶えないと紹介しています。
【周辺の史跡】
神社の南側には、国指定史跡の因幡国庁跡(いなばこくちょうあと)があります。
鳥取市国府町には、因幡万葉歴史館や、大伴家持(おおとものやかもち)の歌碑もあります。公式サイトも、周辺の史跡として歌碑を紹介しています。
鳥取藩主池田家墓所(国指定史跡)も近くにあります。
【訪ねかた】
ご祈祷は予約なしで受けられます。行事や結婚式の日は、待つことがあります。
年中行事・お祭り
【歳旦祭(さいたんさい)】1月1日
【とんど祭】1月14日
【月次祭(つきなみさい)】毎月1日(1月を除く)朝8時
どなたでも参列できます。7時50分までに参集殿の受付へ行きます。
【例大祭(れいたいさい)】例年4月20日(宵宮)・4月21日(例祭)
一年で最も重要な祭りです。麒麟獅子舞が奉納されます。
【御幸祭(みゆきさい)】例年4月21日に近い土曜日または日曜日
大神輿の渡御(とぎょ)、武者行列、奴の舞などが行われます。
【夏越の大祓(なごしのおおはらえ)】例年6月30日
茅の輪(ちのわ)くぐりがあります。
【七夕祭(たなばたまつり)】例年7月上旬
【秋祭】例年9月21日
例祭に次ぐ重要な神事です。
【年越の大祓(としこしのおおはらえ)】12月31日
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
作品ゆかり
【大伴家持の歌】
天平宝字3年(759)の正月1日、因幡国の国庁で開かれた新年の宴で、大伴家持が歌を詠みました。
「新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事」
この歌は、万葉集(まんようしゅう)4516首の最後を飾る歌です。
歌碑は、因幡万葉歴史館の近くにあります。宇倍神社の公式サイトも、周辺の史跡として歌碑を紹介しています。
学び・特徴
主祭神
武内宿禰命
社格
因幡国一宮。延喜式神名帳の名神大社(鳥取県で唯一)。旧社格は国幣中社。別表神社。
創建
大化4年(648)の創建と伝わる(社伝)。現在の社殿は、明治31年(1898)の完成。
ご利益
金運商売繁盛長寿
基本情報
住所
鳥取県鳥取市国府町宮下651
参拝時間
授与所(お守り・御朱印)は、9時から17時です。
ご祈祷の受付は、9時から16時です(個人は予約不要、所要は約15分)。
境内に入れる時間は、公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR鳥取駅から、日ノ丸バス(中河原行き)で約20分、「宮ノ下」で下車し、徒歩約3分です。
お車の場合は、鳥取ICから約15分から25分です(案内によって差があります)。
駐車場があります。団体のバスは、事前の連絡で利用できます。台数や利用できる時間は、公式サイトでご確認ください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...