この神社について
薩摩半島の南端、「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳(かいもんだけ)のふもとにある、薩摩国一宮(いちのみや)の神社です。開聞岳を神体山とあおぎ、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の別名である大日霎貴命(おおひるめむちのみこと)をまつります。古くから交通・航海の安全や漁業を守る神として信仰され、宝物殿には国の重要文化財「松梅蒔絵櫛笥(しょうばいまきえくしげ)」が収められています。
歴史・由来
この神社を理解する鍵は、すぐ後ろにそびえる開聞岳です。
【山をまつる神社】
社伝では、神社の始まりは神代(かみよ)にさかのぼるとされます。平安時代の歴史書『日本三代実録(にほんさんだいじつろく)』には、貞観2年(860)に「開聞神」の位が上げられたことが記されています。貞観16年(874)には開聞岳が大きく噴火し、神の心をしずめるため、朝廷の命で多くの領地がささげられました。山そのものを神とあおぐ信仰が、この神社の出発点です。
【薩摩国一宮として】
平安時代の延喜式(えんぎしき)には「薩摩国頴娃郡(えいぐん)枚聞神社」として名前がのり、古くから薩摩国一宮として朝廷の崇敬を受けました。鎌倉時代に島津氏が薩摩に入ってからは、正治2年(1200)の社殿再興をはじめ、歴代の藩主が十数回にわたって修理や建て直しを行いました。明治4年(1871)には国幣小社となりました。
【海の民の信仰】
開聞岳は海から見ると目立つ山で、船の目印にもなってきました。琉球(今の沖縄県)の人々からも厚く信仰され、琉球王の名で航海の安全を感謝して納められた額が今も残されています。
【竜宮の伝説】
この地には、山幸彦(やまさちひこ)こと彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と、海神の娘・豊玉姫(とよたまひめ)が出会った場所と伝わる「玉の井」があり、日本最古の井戸ともいわれます。竜宮伝説とのつながりを指摘する説もあります。
見どころ・特徴
【朱塗りの社殿】
緑の木々に囲まれた朱塗りの社殿は、島津氏の手で何度も修理や建て直しが重ねられてきたものです。正面の向拝柱(こうはいばしら)には、雲と龍の見事な彫刻がほどこされています。
【松梅蒔絵櫛笥(しょうばいまきえくしげ)】
宝物殿に収められた化粧道具の箱で、国の重要文化財に指定されています。「玉手箱」とも呼ばれます。公開は年2回、1月ごろと5月ごろにそれぞれ1か月ほどです。
【琉球王の奉納額】
琉球王の名で、航海の安全を感謝して納められた額が保存されています。海を越えた信仰の広がりを伝えるものです。
年中行事・お祭り
【例祭(ホゼ祭)】例年10月15日(14日から16日)
秋の実りに感謝する「ホゼ祭」として行われます。14日には天鈿女命(あめのうずめのみこと)の舞や鬼神舞などの神舞(かんまい)が奉納され、16日には御神幸祭(ごしんこうさい)が行われます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
大日霎貴命天之忍穂耳命天之穂日命天津彦根命活津彦根命熊野樟日命多紀理毘賣命狭依毘賣命多岐都比賣命
社格
薩摩国一宮。式内社。旧国幣小社。別表神社
創建
社伝では神代の創祀。貞観2年(860)には『日本三代実録』に「開聞神」の名が見える
ご利益
交通安全海上安全
テーマ
一宮重要文化財
基本情報
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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